臨床の幅を拡げるヒントがここに
近年の『MI臨床』のコンセプトでは、健全歯質への高い接着強さを拠所としたコンポジットレジン(CR)修復の新しい臨床適応が模索されている。臼歯部う蝕治療の第一選択はメタルインレー修復からコンポジットレジン修復へと徐々にシフトし、適切な患者説明により自費診療での対応も可能である。また、前歯部の機能的・審美的問題に対処する治療オプションとして、健全歯牙温存と審美性改善とを両立して即時対応可能なコンポジットレジン修復が適応範囲を拡大し、接着修復を基軸とした治療方針立案へと術者の発想は転換されつつある。本講演では、保険診療では対応できない臨床状況に対して自費診療としてのコンポジットレジン修復を患者に提案し、この方針を積極的に活用する医院での取り組みについて解説する。同時に精度の高い接着修復実践のために必要な修復手順の学術的根拠を示し、材料選択の基準を整理する。
※セミナー参加費には昼食費、教材費、実習材料費、消費税を含みます
